おしらせ

県立高校に学校再編の波(神戸新聞NEXTより)

全日制の兵庫県立高校のうち、2025年度に6校に再編される14校の校名が明らかになった14日、各地に波紋が広がった。激しい少子化の現状に「やむを得ない」との声がある一方、卒業生は「母校がなくなるのはさみしい」と落胆。地域住民は「まちの元気がなくなる」と懸念を示した。(中略)
■神戸・阪神6→3校に
阪神地域では西宮北高と西宮甲山高の統合が示された。西宮甲山高の1期生の男性(54)は「とても残念でさみしい」と落胆する。学校の規模が小さく、近年は定員割れが続いているため、卒業生の間でも「統廃合の対象になるのでは」との心配は絶えなかったといい、「少子化の流れにはあらがえないが、在校生や地域には少なからず動揺があると思う。丁寧に説明してほしい」と求めた。

 神戸市では、北区の神戸北高と神戸甲北高、西区の伊川谷高、伊川谷北高が統合することに。「統合後の高校の場所や学力レベルがどうなるのか。親として気になる」と話すのは、北区の女性(45)。長女は中学1年で、2025年春に高校受験を予定する。一方で「今は学区も広く、選択肢が多い。娘のやりたいことを見極めたい」と冷静に受け止めた。

 【県立高校教育改革第3次実施計画】兵庫県内125の全日制県立高校のうち、28校を統合して13校に再編する。背景には約30年前より生徒数が半減した一方、学校数はほぼ同じで、小規模校が増加していることがある。2025年度は16校を7校に再編する予定だったが、うち2校は検討を継続することになった。28年度は12校を6校に再編予定で、対象校はその3年前に公表される。